今年訪問したゲレンデの中で、「従来とは異なる」ICリフト券のゲレンデがありました。
「野沢温泉」「安比高原」画像はありませんが、志賀高原もこのタイプでした。
このリフト券の特徴が、プラスチック製ではなく、紙にチップとアンテナを埋め込んである
タイプです。
オーストリアのAXESS AG社の製品です。
プラスチックではないため、保証金もかからず、野沢温泉の場合ですが、
WEB上で、再度チャージが可能という画期的なものです。
ただ、志賀高原は、ICリフト券のリプレイスついでに、新型リフト券にしたのはわかるんです。
(参考)
以前記載した通り、複数の索道会社が運営している志賀高原は、ICリフト券を使い続けるのは
道理にかなっています。
しかし、野沢温泉はなぜ導入したのでしょうか?
一時期、プラスチックタイプのICカードを導入しましたが、ここ数年は紙のリフト券に
変更になっていました。
紙のリフト券に戻った理由は、索道会社が1社にまとまった為に、利用者数の把握、および
分配金の計算がなくなったからだと思っていました。
ところが、再度のIC化。
ここでこんな仮説です。
最近のゲレンデでの滞在時間が、以前と比べるとフル滞在(=1日券利用)よりも午前券、午後券の利用が多くなっています。
明確なエビデンスで出せればいいのですが、参考として、数年前の中部地方の索道利用者および収入額です。
これを見ると、輸送人員が増えても、金額が減っています。
ということは、1日券が値下げをしたか、安いリフト券の利用が高まったかです。
1日券値下げの話はあまり聞きません。
とすると、午前券、午後券、時間券などの利用が思い当たります。
ユーザーフレンドリーにするためには、午前・午後券よりも、時間券の方がありがたいですし、
さらにICリフト券の利点である「ゲートを通過したときから、○時間」の方が、より助かります。
もう1点、野沢温泉の外国人利用者の急上昇です。
外国からのお客さんの特徴として、中長期滞在型が多いとのことです。
とすると、説明も難しい様々な種類のリフト券を、券売所で説明し販売するよりも、
1回購入してもらって、その後は利用者自身でWEBで購入できるこのシステムは理にかなっています。
ここに国土交通省が各スキー場に配布した資料があります。
ここにも、外国の方のユーザビリティを意識する必要があると謳っています。
野沢温泉の再IC化はこんな理由ではないでしょうか?
安比高原も事情は同じだと思います。
野沢温泉、ここ数年はインバウンドのおかげで入り込み数も増えています。
このまま頑張って!野沢温泉。
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