ビルボード年間チャートのなぞ(逆転検事は)
2009年 07月 05日
ご存知の方も多いと思いますが、「逆転裁判」シリーズというなかなか人気のあるシリーズのスピンオフ作品です。って、最近スピンオフ作品が映画でもテレビでもゲームでも多いっていうのは、ネタ切れなんでしょうかね?それとも柳の下作戦?!
なんだかんだ言ってもその策略にはまってあげてるのでした。
というわけで、また続きになっちゃいましたが、ビルボードの年間チャートの話。
これがまた集計方法を発表しなかったり、時にはガラリと集計基準を変えたりして、実は日本で浸透しているイメージほど確固とした方針のものではないのです。ある意味、時代に柔軟ってことで。
で、アメリカにも、この集計方法を疑問に思う人がいるわけですよ。
7月2日のブログに書きましたが、ビルボード発表の正式な年間チャートが、2日のもの。
ふだん、チャートに触れ、自分なりに年間トップ像を創っている人なら、発表されるチャートは「ちょっと違うかな」って感じるところはあると思います。特に集計方法が秘密とくれば。
アメリカにも「こりゃー納得いかんけん、だめじゃろが~」って考える人が出るわけですよ。
そんな考えを持った人の一人がジョエル・ホイットバーンさん。この人、コンピューターがまだパーソナルじゃなかった50年代から、「本家はだめだこら」って感じで、独自に基準を決めて集計開始。もちろん手計算で。
で、この人の基準はいたってシンプルなもので、
・週間HOT100の1位には100ポイント進呈
(この間2位は99ポイント~99位は2ポイント)
・週間HOT100の100位には1ポイント進呈
これだけ。たったこれだけをずーっと集計して、「オリジナル」の年間チャートを発表しています。
その彼のチャートで1983年年間チャートを見てみると、、、
1 Every Breath You Take/Police
2 Billie Jean/Michael Jackson
3 Flashdance-What A Feeling-/Irene Cara
4 Say Say Say/Paul McCartny&Michael Jackson
5 All Night Long/Lionel Richie
6 Total Eclipse Of The Heart/Bonnie Tyler
7 Down Under/Men At Work
8 Beat It/Michael Jackson
9 Island In the Stream/Kenny Rogers&Dolly Parton
10 Baby,come to me/Patti Austin with James Ingram
というわけで、1位から3位は、本家と同じ曲。
しかし、それ以降はかなりの差が、、、、
4位にはマイケルとポールのデュエット曲「Say Say Say」が入って来ましたが、本家ビルボードの年間TOP10には見当たらず、5位、9位も本家では入っていません。
また、7位のメン アット ワークや8位、10位は本家よりも順位を落としています。
実は、集計方法の秘密以外に差の理由として、「これは言い切れる」ものがあります。
ご想像の通り、集計期間です。
ビルボード本家は、12月に年間チャートを発表する関係で、集計期間が前年の12月がら当年の11月になっているんですよ。。。。
この集計期間によって、実はいくつもの悲劇が起こっているのですが、こちらは私よりも詳しい人がいっぱいいますので、「ビルボート 年間チャート 悲劇」で検索してみてください。
う~ん、明日こそは、1983年の思い出の曲についての話に進みます。。。。